地方創生メディア「地方創生タイムズ」がお届けする、地域に貢献したい人の想いを届けるインタビューシリーズ。今回は、愛媛県松山市を拠点に活動し、SNSを通じて地域の魅力を発信し続けるインフルエンサー「腹ペコちゃん」さんにお話を伺いました。

元専業主婦で現在はラジオやテレビ、雑誌など多方面で活躍する彼女が感じる、愛媛・松山のリアルな魅力と、地方で働くことの可能性とは。
コンパクトシティ・松山の圧倒的な「暮らしやすさ」
編集部: まずは、腹ペコちゃんさんが活動拠点としている松山市の魅力について教えてください。
腹ペコちゃん: 松山の一番の魅力は、なんといっても「コンパクトシティ」であることです。飲む場所、服を買う場所、子供が遊ぶ場所がすべてギュッと凝縮されていて、生活が非常に完結しやすいんです。
特に移動の面では、松山空港が市内中心部から車で30分圏内と非常に近く、羽田空港へのアクセスも抜群です。東京へもドア・トゥ・ドアで3時間ほどで行けるので、地方に住みながら全国と繋がっている感覚を持てますね。
また、駐車場事情も都会に比べて恵まれています。中心部を除けば、施設に駐車場が併設されているのが当たり前なので、子育て世代にとっても車移動のストレスが少ないのは大きなメリットです。

「知り合いの知り合いは、だいたい知り合い」— リアルFacebookな街
編集部: 地域の人との繋がりについては、どのように感じられていますか?
腹ペコちゃん: 愛媛の方は少し保守的な面もありますが、一度繋がると非常に横の広がりが早いと感じます。人口約50万人の都市でありながら、「知り合いの知り合いはだいたい知り合い」という距離感なんです。
県外の方からは「リアルFacebookな街」と例えられることもあるほど、共通の話題や知人を通じてあっという間に信頼関係が築けます。この「顔が見える関係性」の強さは、地方ならではの温かさであり、仕事のしやすさにも繋がっています。
専業主婦からインフルエンサーへ。異色のキャリアを歩んだ理由
編集部: 現在の活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
腹ペコちゃん: 神戸の大学を卒業後、貿易会社に勤務。その後Uターンし、市役所での勤務を経て、出産を機に退職しました。
数年間の専業主婦期間中に、趣味としてInstagramをスタート。 その後、ハウスメーカーでパートとして働きながらSNS運用など広報全般を担当しました。
Instagramでの案件が増えたことをきっかけにパートを退職し、現在はフリーランスとして活動しています。

「まずはやってみる」が地方を動かす力になる
専業主婦からインフルエンサーへと転身し、現在は愛媛の「伝え手」として多角的な活動を展開する腹ペコちゃん。その仕事内容は、SNS発信の枠を大きく超え、地域に深く根ざしたものとなっています。
現在は、自治体のサイクリング事業や、自然豊かな農山漁村での交流を楽しむ「グリーン・ツーリズム」のPR、歩数管理アプリの普及啓発といったプロジェクトを牽引しています。さらにその専門性は、愛媛県内のスキー場の認知度向上PRやブランド畜産物の魅力発信、松山市の観光イベントPRといった広報活動、そして自身の視点を活かした松山市の子育て事業プロポーザル審査員の務めまで、幅広く及んでいます。
貿易会社や市役所、ハウスメーカー勤務を経て専業主婦となった彼女の武器は、「主婦のインスタグラマー」という等身大のスタンスです。「できるかわからないけれど、まずはやってみよう」という軽やかな決断力こそが、地域に眠る魅力を掘り起こす原動力となっています。スーパーで声をかけてくれる地元の高齢者から都心の若い世代まで、幅広い層に愛媛の良さを届ける彼女は、Instagramというツールを通じて地域と人を結ぶ、確かな架け橋となっています。

【編集後記】 元専業主婦という視点を持ちながら、感性豊かなクリエイターとして活動する腹ペコちゃん。彼女の言葉からは、地方が持つ「不便さ」を「豊かさ」へと変えるヒントが溢れていました。松山というコンパクトな街から発信される彼女のエネルギーは、これからも多くの人を惹きつけ、地域を彩っていくことでしょう。
